私が一年のうちで一番辛い仕事がもうすぐやってきます。
ぞーーーっとします。
どんどん近づいてきて、かえってハイテンションです。
これぞ、バイヤーのお仕事裏話だと思うんですが、何だと思いますか。
ヴァレンタインのチョコレートの撮影ですっ。
おそらく、うちほどチョコの撮影が早いところはないでしょう。
現在100アイテムのチョコが決定していますが、その撮影がもうすぐです。
世界から集まってくるチョコレートの撮影までの待機場所として、私の後ろに2台の冷蔵庫がレンタルでやってきました。臨戦態勢です。
ははははは。
考えただけで変なテンションになります。
私は食品全般を担当してきましたが、このチョコレートほど手のかかるアイテムは他にないっっっっ。
さあ。その理由を今から説明します。
まず、相手は海外がほとんどです。8月中バカンスなので連絡がとれず、バカンス明けにいきなり日本にチョコを送るのです。中には急に送るのが面倒になる人もいるのです。
来ない。ってことがちょくちょくあります。はらはらしながら、気がついたら関空の方向をにらんでしまいます。
スタジオは数日しか借りていません。来なければ、ケータイ電話を握り締め知ってる限りのチョコを集めます。
しかし。ここからが本題です。
チョコレートは28℃で溶け出します。中身によっては25℃くらいで溶け出すものもあります。今の室温。何度ですか?室温でもぎりでしょ。
一度溶けたらもうアウト。
信じがたい事実ですが、海外にはクール宅急便はないですっ!大きなコンテナはありますが、個人向けには発達してないんです。
ははははは。
どうやって、この猛暑の日本につくか。。。
ドライアイスにつめられてきます。ははははは。
日本につくのに2~3日。日本に着いたらもう瀕死です。当たり前ですよね。
さらに日本の猛暑のなか、フェデックスは常温で運んでいるのです。
見るも無残な姿でやってきたチョコは毎年どれだけあることか。
悲しい。。。
それにチョコレートは表面の美しさが命。
陥没したり、ブルーミングを起こしては職人さんは絶対に許せないのです。
しかし、このクレージーなチャレンジを海外の職人さん、商社さんみんなで乗り切らなければチョコはみなさまにはお披露目できないのです。
この撮影にかかわる人は少なく考えても世界中で100人以上。皆ありえないと言いつつ付き合ってくださってます。
中には何度も日本に来ようとして、何度も溶けて、結局採用できなかった鑑真のようなチョコもあります。
ヴァレンタインの撮影が終わるたびに私は10歳ずつ老けているように思います。
どうですか。
奇跡のチョコカタログでしょ。
今年はカタログがお手元に届いたときには、ちょびっと思い出してください。
そして、ぜひチョコメンバーだと思ってお付き合いください。
他社のカタログはすぐに捨ててもいいですが、「幸福のチョコレート」カタログはとっておいてくださいね。