はちみつの話
私は〈はちみつ〉が好きです。
この食べ物は、人間が作り出すものではなく、蜂が作り出すものです。
蜂と人間は紀元前からの付き合い。
その昔、砂糖がなかった時代に、この〈はちみつ〉がどれほど甘くすばらしいものだったか。きっと当時の人々にとって、<はちみつ>があれば生活自体がキラキラしたのではないか、とさえ思います。
私の原始時代。幼稚園くらいの頃を思い出します。
新しい瓶を開けたてのとき。一番、気分が高揚します。
あのゴールドに輝く〈はちみつ〉!きれいでした。
スプーンでお皿にたらすと細ーく、そしてすっごくあわただしく落ちて広がっていくその何とも言えない様子は、とってもパフォーマンス度の高いおやつでした。
それだけで何回も何回も、何時間も楽しめた。
昔のものはやけに大きな瓶だったから、白い結晶が出来るにつれ、美しさを失って、それに伴って私の興味度もうすまり、甘さだけを堪能する日々へと変わっていきました。
そんな付き合いを人生の中で何度も繰り返しました。スプーンから落ちなくなったら、ときめきがなくなってしまったなあ。
懐かしいなあ。〈はちみつ〉。
でも、今は嬉しい食べきりサイズができています。あのゴールドの輝きと「とろ~り、ぽたぽた」落ちてゆくパフォーマンスを、十分に堪能できる間に食べ終わります。
(※ただし、1歳未満の乳幼児ちゃんに与えることはお控えくださいね)
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